乳幼児健診(乳児健診)の
重要性と目的
- お子さまの成長や発達をチェックして、発達の問題や疾患の有無などを早く見つけることで、迅速に対処できるようにするため
- お子さまに必要な予防接種を受けているかどうかをチェックして、感染症や事故などから守れるようにするため
- お子さまの食事や睡眠などの生活習慣を見直すため
乳幼児健診の内容とは
- 問診
- 計測
- 小児科診察
- 目のスクリーニング検査
- 個別相談(育児・離乳食・歯についての相談等)
※必要な方のみ
乳幼児健診では、赤ちゃんの身長や体重、胸囲、頭囲などをはじめ、粗大運動や微細運動、精神面を含めた発達などを測定し、成長曲線と比べながら赤ちゃんの成長度合いをチェックします。
乳幼児健診に必要な持ち物
必ず必要なもの
- 健康保険証・乳児医療証
- 母子手帳
- 乳児健康診査受診票
- 問診票(記入したもの)
乳幼児健診の年齢や頻度
- 3か月児健康診査
- 9~10か月児健康診査
- 1歳6か月児健康診査
- 3歳児健康診査
当院は小児科です。お子さまの年齢にかかわらず、一人ひとりの成長をしっかり見守りながら、お子さまが元気に育っているかどうかを確かめます。
保護者の皆さまには安心して楽しい子育てができるように応援します。何か気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。
乳幼児健診の流れ
1受付
ご来院されましたら、診察券と保険証、健診医療券を受付にお渡しください。その後、待合室で問診票に必要事項をご記入ください。記入が完了しましたら、問診票と一緒に母子手帳を受付へ提出してください。
2問診・身体計測
育児に関するご質問やご不安なことがありましたら、問診の際に遠慮なくお話しください。
3診察
検診の結果は、医師から詳しく説明を行います。
4目のスクリーニング検査
(当クリニックで、乳幼児健診、入園前健診を受けていただく方には費用はいただいておりません。)
5育児相談・指導
6会計・次回ご予約
子どもの目の検査
(弱視検査)
子どもは目から入ってきた情報を電気信号として脳まで届ける機能が未完成であるため、生まれてきたばかりの頃は光を感じる程度の視力しか持っていません。成長するにつれて、少しずつ物を見て映像として認識できるようになるのです。
弱視とは、目と脳の回路に何らかの問題があって、子どもの「ものを見る力」が十分に育たない状態です。
弱視は子どもの2~3%に見られますが、目の能力が完成される前に治療を始めれば、ほとんどの子が改善できます。特に4歳までに治療すれば、95%の確率で治ると言われています。
しかし、弱視は3歳児健診では問診しかなく、検査が不十分なため見逃されがちです。乳児期の視力は大人で言うと0.2程度しかないとされていますが、その状態でも生活には支障をきたしません。それゆえに、保護者さまや周りの方も気づきにくいまま放置されてしまうことも珍しくありません。
そこで、当院では乳幼児健診の時に、弱視のスクリーニング検査をお勧めしています。
当院の検査では「スポットビジョンスクリーナー(SVS)」という装置を駆使して、近視や遠視、乱視、斜視など弱視の原因になりやすい屈折異常を数値で測定します。
この検査は数秒で終わりますし、赤ちゃんにも負担が少ないとされています。
スポットビジョンスクリーナー(SVS)とはどんな検査
このスクリーニング検査で異常が見つかった際は、眼科の専門医による詳しい検査と治療が必要になります。
弱視の原因になりやすい視力異常としては、近視や遠視、乱視、斜視(両目の視線の軸が合わない状態)、不同視(左右の視力が大きく違う)などが挙げられます。これらの異常を、スポットビジョンスクリーナーで測ることができます。検査は数秒から数十秒で終わりますし、痛みや不快感もほとんど伴いません。
3~4歳頃までに弱視を発見・治療開始することが重要です
物を見る力は、ある程度の年齢に達するまで少しずつ発達していきます。個人差はあるものの、8歳くらいまでには成長が止まると言われています。その後は弱視の治療が効きにくくなるため、視力が発達する3歳~4歳くらいまでに弱視を見つけ、治療を始めることが重要になります。
検査の費用
1回について1,000円(税込)
当院かかりつけの方、当院で乳児検診・入園前健診を受けていただく方は無料で行っています。