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こどもの発達外来
(発達障害外来)

子どもの発達・発育のご相談

子どもの発達・発育のご相談

当院は、発達障害に関する相談にも対応可能です。
お子さまが周りと違うと思ったとしても、あまり心配しないでください。しかし、発達障害が原因の場合は、どのような対応・治療を行うのかを知る必要があります。一人ひとりにあった対応・治療(療育)など、アドバイスさせていただきます。お子さまがお子さまらしく、成長していけるようにご家族と一緒にサポートしていければと思っています。
お子さまの発達でお困りの際は、ぜひご相談ください。

子どものこんな症状ありませんか?

子どものこんな症状ありませんか?

以下のような行動などが見られた際は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。

  • 言葉や勉強、運動を身につけるのが周りより遅い
  • 友達と遊ぶのが苦手
  • 1つのことに夢中になる
  • こだわりが強くて変えられない
  • 気分や行動を切り替えるのが難しい
  • 集団の中で自分のやり方をする
  • 落ち着きがないと言われる
  • 人と話すのがうまくできない
  • 「発達障害なのでは?」と周囲から指摘された

子どもの対象年齢

5~12歳(小学6年生)ぐらいまで

発達・発育相談の内容

  • 医師による正確な診療
  • 心理士による発達検査(知能検査)

当院の流れ

1ご予約・問診票

ご予約

まずはWebからご予約できます。

ご予約・問診票はこちらから

 

※電話での予約には対応できません。

2来院・検査

来院・検査

予約の時間より10分程早めに到着できるよう、お時間には余裕を持ってご到着ください。
院長がお子さまの状態を診て、心理士がお子さんと話しながらカウンセリングを実施します。

※特別児童福祉手当が支給されている場合は、ご予約時に指定された書類をお持ちください。
※検査はお子さまとご家族の1人だけ、もしくはお子さまお1人だけで実施します。

費用

初回・検査
(発達検査(知能検査))
4,000円

発達外来受診後、2回目以降は、検査や投薬などは一般診療(保険診療内)で対応可能です。
一般診療での、発達に関するご相談は、十分な時間をかけての診療難しいことが予想されるため、Webでのご予約をお願いします。スムーズな診療にご協力をよろしくお願いいたします。
発達検査終了後は、後日、発達検査結果説明枠でご予約をお取りいただき、結果を聞きに来てください。

うちの子落ち着きがないかも…発達障害(神経発達症)

発達障害(神経発達障害)とは、人との関わりやこだわり、落ち着きのなさがあることで、日常生活に困ることがある状態です。生活に困らない状態でしたら「障害」ではなく「個性」としてみなされます。
疾患名は、2つの分類があります。
今の疾患名はWHO分類(The International Classification of Diseases:ICD)で番号として表されています。1900年に第1版が出てから、10年に一度の頻度で最新の版が出されています。現在では第11版まで出ています。
アメリカ精神医学会DSM分類(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders:DSM)は精神障害に特化した分類です。1951年に第1版が出てから、今は第5版まで作られています。
正確に言えば発達障害という番号は振られておらず、時代によって疾患名が変わる可能性もあります。

DSM5の神経発達障害の分類

  • 知的障害
  • コミュニケーション障害
  • 自閉症スペクトラム障害
  • 注意欠如・多動性障害
  • 学習障害
  • 運動障害
  • その他

こどもこだわりが強いかも…自閉スペクトラム症(ASD)

こどもこだわりが強いかも…自閉スペクトラム症(ASD)自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder:ASD)とは、「人との関わりが苦手」「こだわりが強い」という特徴を持つ発達障害の一つです。近年では、1歳半健診でその可能性を指摘される子もいらっしゃいます。
対人関係への苦手さ・こだわりの強さなどの特性が極めて強い子だけでなく、特性が軽くても日常生活に支障をきたしていることから福祉的・医療的支援が必要とされている子まで、症例は非常に多岐にわたります。
自閉スペクトラム症の子どもは、50~100人に1人いると言われています。男の子の方が多く、女の子の2~4倍もいると報告されています。
自閉スペクトラム症になる原因は未だにハッキリと分かっていません。原因不明の障害ですが、生まれつきの脳機能の異常によって起こると言われています。「自分の育て方が悪いから」「しつけが悪いから」と悩む保護者さまもいらっしゃいますが、決してそうではありません。多くの研究から、親の育て方やしつけ方などが原因ではないことが分かっています。
自閉スペクトラム症の可能性が高いと考えられる子どもの特徴は、下の項目にてまとめられています。

年齢ごとに現れる自閉症の症状は違う?特徴は?

「特性(または障害特性)」とは、障害による特徴のことです。
自閉症スペクトラム障害への理解をさらに深めるために、下記の項目では各年齢に起こりやすい特性の具体例を記載しています。
なお、特性はお子さま一人ひとり大きく異なるため、全ての子に当てはまるとは限りません。また、特性が出る時期(年齢)もお子さまによって違うため、あくまで一例として参考にしてください。

~6ヶ月頃まで

  • 笑顔や楽しそうな表情が少ない
  • 目を合わせるのが苦手

~9ヶ月頃まで

  • 「笑顔を見せても反応が乏しい」など、他者の表情に対する共感が乏しい

~1歳(12か月)頃まで

  • 「あうー」「あぶぶぶ」などの喃語(なんご:赤ちゃんが声に出す、2つ以上の音から成る声)が極めて少ない
  • 「指さし」「手を振る」などの身振り手振りをほとんどしない
  • 名前を呼ばれても振り向こうとしない

~1歳半ごろまで

  • 言葉を話そうとしない

~2歳頃まで

  • 「パパ」「ママ」「ワンワン」などの有意語(意味のある言葉)や「ママ、とって」「ワンワン、いた」などの2語文(2つの単語を組み合わせる言葉)がほとんど見られない
乳幼児期に現れる特性
  • 目を合わせようとしない
  • 抱っこされるのが嫌い
  • あやしても笑顔や反応が少ない
  • 親のことを追いかけない
  • 泣くべき時(空腹時、オムツが汚れている時など)に泣かない
  • 昼寝をしないか、すぐ起きる
  • 名前を呼んでも反応しない、返事をしない
  • 言語発達が他の子どもより遅れている(言葉だけでなくジェスチャーも含む)
  • 特定の言葉や独り言を何度も繰り返して言う
  • 指をさした先にある物や興味のある物を見ようとしない
  • 音に敏感で不機嫌になる(ドライヤーや掃除機の音など)
  • 感覚にこだわりがある(好きな模様を見続ける、特定の音を聴き続けるなど)
  • 食べる物に偏りがある
  • 身体や物を使って、常に同じ動きをする(身体を前後にゆらしたり回ったり、手をひらひらさせたりするなど)
幼児後期にみられる特性
  • 「ちょうだい」「どうぞ」「ただいま」「おかえり」などの言葉の使い方を間違える、混同して使う(3歳以降)
  • 欲しい物があると、大人の手を掴んでそこへ連れていって、要求する(クレーン動作)
  • 特定の玩具にこだわる、そのおもちゃの本来の遊び方とは違う遊び方をする
  • ごっこ遊びをしない
  • 一人遊びが多くて、他の子と一緒にいても遊ばない
  • 順番や場所などがいつも同じでないと嫌になる、想定外の変化に弱く混乱する
  • 数字や文字、キャラクター、天気図などの記号やテーマにこだわる
児童期にみられる特性
  • 人から言われたことを正しく理解できない。分からないことがあっても、質問したり助けを求めたりすることができない。
  • 他の子どもと遊ぶ時、距離感や力加減が分からないまま接してしまう。
  • 相手の表情や態度から、感情を読み取ることが苦手
  • 言葉の裏に隠された意味や、皮肉や比喩などの表現が理解できない。
  • 場の雰囲気や暗黙のルールが分からない(空気が読めない)。
  • 相手の反応を気にせずに一方的に話すことがある。話の途中で割り込むこともある。
  • 自分のやり方や順序にこだわり、それを変えると嫌がる。

自閉症の原因

自閉症スペクトラムは、多くの遺伝的要因が複雑に絡み合って発症する、生まれながらにして脳の働きに問題がある障害です。保護者さまの育て方が原因で起こることは決してありません。胎内の環境や周産期のトラブルなどが関与しているのではないかとも考えられています。
ただし現代でも、未だにハッキリした原因は判明されていません。

子どもがじっとできない…ADHD
(注意欠陥・多動性障害)

子どもがじっとできない…ADHD(注意欠陥・多動性障害)注意欠如・多動症(ADHD)とは、発達水準よりも注意力が続かない、物事を順序立てて考えて行動するのが苦手、落ち着きがない、我慢するのが苦手、自分の行動を抑えるのが苦手といった特徴が持続的にあり、かつそれによって日常生活に支障をきたしてしまう障害です。
12歳までにこれらの特徴があり、かつ学校や家庭・職場などの環境で問題が見られた時に、ADHDと診断されます。

年齢ごとに現れるADHDの症状は違う?特徴は?

ADHDの場合、多動性・衝動性・不注意という3つの特性が出ます。多くの場合はどの特性も現れますが、どの特性が目立つのか・その度合いにつきましては、年齢によって異なります。ここでは年齢別に、特性がどう出るかについて説明します。

0~5歳

この年の子どもの多くは、子どもらしく元気で動きたがる傾向が強いです。しかしADHDの子どもの場合、成長を重ねても多動が治まらない傾向があります。

0~1歳頃まで

音や光などの刺激に敏感。夜泣きやかんしゃくなどが目立つ。育てにくさを感じる。

1~5歳頃まで

成長と共に多動が治まらない(落ち着きがない)、多動・衝動性が強く、不注意はあまり目立たない。

6~12歳

学校生活内で少しずつ不注意が目立つようになります。

6~8歳頃まで

多動も不注意も起こりやすい。

9~12歳頃まで

多動が徐々に減ってくるが、不注意が起こりやすくなる。二次障害(自尊心低下・不登校など)が目立つケースもある。

13~18歳

この時期に入るとほとんどの子は多動が目立たなくなり、不注意が目立つようになります。自身の特性を理解して、適切な対処法や周囲からのサポートを獲得できる子と、二次障害に悩む子に分かれており、個人差が大きく開くようになります。

周囲の協力を得られるケースと、二次障害を抱えるケースの2パターンにわかれ、個人差が出てきます。

13~18歳頃まで

不注意が目立つ。多動が目立たなくなり、不注意しか見られないケースも少なくない。

ADHDの原因

明確な原因は未だによく分かっていません。生まれつきの脳の機能障害が関与しているのではないかと考えられていますが、どうしてその機能障害が起こるのかなど、根本的な理由は現代でも解明されていません。決して、保護者さまのしつけで発症するものではありません。

自閉症やADHDかも?とご心配の保護者様は当院へご相談ください

ADHDは、成長のスピードが周りと違うということを知っておくことが大事です。他の子と比べてできないことが多いと思わないでください。ADHDの特性ならではの特技や才能など、他の子にはない強みも多くあります。お子さまにADHDの特徴があるとしても、困ったことだけに目を向けず、医師などの専門家のサポートを受けながら、お子さまの強みを褒めては伸ばしてあげましょう。

自閉症やADHDの子の中には、人の気持ちや空気を読むのが苦手な子もいらっしゃいます。言葉をそのまま受け取ってしまったり、「冗談が分からない」と思われたりすることもあります。自分のルールにこだわったり他のやり方を受け入れなかったりすることもあります。
これらは発達特徴からくることなのですが、他の子には理解されにくく「空気が読めない」「わがまま」と思われてしまうこともあります。そうすると、自信をなくしてしまうことになりかねません。
療育(発達支援)では、お子さまに合った対応を続けることで、お子さまの自己肯定感を失わないよう守っていくことが可能です。

当院では、ADHD・自閉症スペクトラム障害の相談・薬物療法に対応しています。院長がお子さまの状態を診て、診断や薬物による補助的な加療を行います。また、他の医療機関・施設とも連携して、その子に必要な支援をご紹介します。
「うちの子、もしかしたら……」とお悩みの保護者の方は、ぜひ一度、当院をご利用ください。